皆様、こんにちは。インバンカーの代表、稲葉です。今日は、事業性評価融資とその中小企業にとっての意味についてお話しします。
事業性評価融資の背景
金融庁は、平成26年9月の「平成26事務年度金融モニタリング基本方針」で、金融機関による「事業性評価に基づく融資等」を重点施策の一つとして挙げました。これは、財務データや担保・保証に依存せず、借り手企業の事業内容や成長可能性を適切に評価し、融資や助言を行い、企業や産業の成長を支援することを目的としています。
さらに、平成27年7月の「円滑な資金供給の促進に向けて」では、金融庁は事業性評価を「現時点での財務データや、担保・保証にとらわれず、企業訪問や経営相談等を通じて情報を収集し、事業の内容や成長可能性などを適切に評価すること」と定義しました。
事業性評価の重要性
これまでの金融機関の融資判断は、多くの場合、決算書や担保・保証に重きを置いていました。しかし、この新しいアプローチにより、銀行は企業の将来性やビジネスモデル、経営者の資質など、非財務的な情報に基づいて融資の判断を下すようになります。
企業側の対応
企業側としても、決算書だけではなく、自社の事業内容や将来性をしっかりとアピールし、銀行との関係を築くことが重要です。銀行員とのコミュニケーションを通じて、自社の強みや成長戦略を理解してもらうことで、より良い融資条件を引き出すことが可能になります。
実際の事例とデータ
実際、帝国データバンクの2022年3月の調査によると、7割以上の銀行が独自の事業性評価シートを活用し事業性評価に取り組んでいますが、その一方で56.5%の銀行が企業に事業性評価シートを提示していないことがわかりました。このことは、企業が自ら事業性評価について学び、自社の事業性を見える化することの重要性を示しています。
インバンカーのサポート
インバンカーでは、このような事業性評価融資に関するサポートも行っています。企業が自らの事業性を効果的にアピールし、銀行からの資金調達をスムーズに行うためのサポートを提供しています。経営の様々な局面で、資金繰りの改善や成長機会の捉え方に関するアドバイスも行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今後も中小企業が直面する資金調達の課題に対して、最適なソリューションを提供し続けることで、企業の成長を支えてまいります。事業性評価融資は、企業が持つ潜在的な力を引き出し、成長を促進するための重要な手段です。どうぞ、インバンカーをご利用ください。
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